ピカソがワインを使って常識を変えた意外な方法とは?/【UR-U(ユアユニ)】デザインスキル

UR-U アウトプット

こんにちは、健康オタクのまっさんです。

皆さんは、「他と違うことをしないといけないとはわかってはいるんだけど、話し合いでなかなかアイデアが出てこない」「なんとなくアイデアを出すだけで実際の行動まで移せていない」という経験はありませんか?

今回は、集客するときや付加価値を作り出す時に非常に重要な「デザインスキル」を紹介します。

途中、ピカソのお話を例に出しながら説明します。
1800年当時、奇抜で無名だった画家がどのようにして「生きている間に最も絵が売れた画家」になったのか。そこには世の中を「デザイン」したピカソの発想がありました。

■この記事に書いてあること
❶デザインスキルはどうして必要?
❷アイデアを形にする魅惑のダブルダイヤモンド思考
❸フレームワークを使ってアイデアを出してみましょう

■この記事を読むと…
❶アイデア出しがスムーズになる
❷言われただけの業務ではなく「提案」からの仕事で差別化できる
❸上手くいかない時、次の施策を打ち出しやすくなる

■この記事を書いた人
まっさん:健康オタク/起業家(まだサラリーマン)。大学時代は化学の研究に没頭。大学院卒業後も会社に入社する前日まで研究していたマッドサイエンティスト。社会人になってからは、お薬のメーカーで製品の開発・分析を担当し、国内初の製品開発を担当。真面目に会社員をするだけでは自分の求めていた自由には足りないことに気づく。現在は、サラリーマンをしながら、自分の力で1円を稼ぐため奮起中。

デザインスキルはどうして必要?

マーケティングスキルの中でも最重要項目と言われる「デザインスキル」について今回は紹介します。「人を集めるスキル=マーケティングスキル」というイメージがありますが、それだけじゃないんです。

昨今、大企業は今後の成長が見込めず従業員を減らす傾向にあります。

お薬の業界だと、業界トップの武田薬品工業が2020年と2021年に相次いで300〜500人規模のリストラを実施し衝撃が走りました。

これからはずっと会社で働くのではなく、個人で生き抜く時代に変わってきています。
逆に考えると、個人で生き抜くには競合(ライバル)がこれからも多くなります。

競合が多いお店では、「付加価値」をつけて差別化できないと価格競争に巻き込まれてしまいます。
価格競争では資本力がある方が有利。大手には勝てません。
個人のお店が無理な値下げの価格競争に巻き込まれた先に待っているのは地獄です。

「付加価値」をつけて競合と差別化するスキル。それが「デザインスキル」です。

商品が売れるためには、私たちが作る、HP、チラシなどが人に好かれる必要があります。
今回はそのスキルをつけるということです。

  • ピカソとゴッホ

どちらも有名な画家です。

しかし、ゴッホの絵が売れ始めたのはゴッホが死んでずっとしてから。
生きている間に売れた絵はたった一つ。

それに対して「ピカソは生きている間にもっとも売れた画家」と言われています。

この違いはなんでしょう。

ピカソとゴッホが生きていた1800年代、絵といえば風景画の時代でした。
そんな時代に、奇抜な抽象画を描くピカソの絵は絵として受け入れられません。

「みんなと同じだと埋もれてしまう」
「風景画じゃない絵を絵として売りたい」

そう考えたピカソはある行動に出ます。
絵を買う人はある程度の富裕層。ワインを飲む人も富裕層が多い。
そこでピカソは「ワインのラベル」に自分の絵を描くことを思いつきます。
まずはじめに富裕層に、自分の絵をデザインとして認めさせることにしたのです。

これが実を結び、ピカソの絵は富裕層を中心に、一般人にまで広く受け入れられるようになりました。

ピカソは自分の「絵じゃない絵」を世の中に認めさせるようデザインしたのです。

ファッションであっても、昔は奇抜といわれたミニスカートが現在は普通になっています。

フランスパンでも同じですね。フランスパンを持って歩くことがおしゃれだということでマダムたちに流行って、それが定着していったものです。

新しい価値を提供して、しっかりと世の中に定義していくこと。

ここで一度、デザインとは何かについて考えてみましょう。

デザインの定義。それは

「あるものを破壊し、新しいものを定義すること」

そしてそれにはビジネススキルが必要です。

今ある私たちの常識はこのように「破壊と創造」で作られてきたものです。

ワークデザイン、ライフデザイン、いう言葉が最近よく聞かれるように、こういうことができる人がこれから活躍する時代です。

既存のモノやコトに「なぜ?」WHYと言うこと。

これを問いかけることが大事です。

反抗的な人ほど成功する、と言われるのはこれができるからです。

言われてやることは業務。考えてやることは仕事。

私たちに必要なのは「仕事」をすることです。

仕事をするには、「観察→発見→実行」が重要になります。

ビジネスとは課題を解決すること。デザインとは課題を発見すること。

例えば、タクシーで立って待っている人がいます。
「遅いなー時間の無駄だな」という不満と不効率。
それを改善しようとして、UBERとか予約できる待たない配車アプリが生まれました。

言われてやることはいずれ価格勝負になります。

いきなりですが、みなさん椅子を描いてみてください。

学校や会議室ので使われている椅子を描いた人が多かったのではないでしょうか。
(私もこのような椅子を描いた一人です)

デザインスキルのある人が椅子を描くと例えば下の写真のようになります。

デザインスキルのある人は、「座る+くつろぐ」という発想になります。
つまり、「座る」という使用用途だけでなく、状況、課題から「くつろぐ」という付加価値を発見して提供したということです。

クリティカルシンキングは、物事を解決する、ビジネススキルであり、
クリエイティブシンキングは、物事を発見する、デザインスキルです。

クリティカルシンキングでは、「座る場所がない→座る場所を提供する」となりますが、
クリエイティブシンキングでは、「座る場所がない→くつろげる場所を提供する」と何かプラスして提供することになります。

左脳は理系、右脳は文系とよく言われますよね。

左脳がクリティカル収束思考、右脳がクリエイティブ拡散思考となります。

左脳と右脳を使って、発想を「広げて→まとめる→また広げて→まとめる」ことが大事です。

左脳のクリティカル思考の人をイノベーション人材と呼んだりもします。

ちなみに、エジソンは電球を発明わけではなく、すでに発明されていた電球を世の中に受け入れられるように上手に展開した人です。そのため、エジソンはクリエイティブ人材ではなく、イノベーション人材であると言われます。

これからはクリエイティブとイノベーションの両スキルが重要になります。

ちなみに理系の私は、かなり左脳のイノベーションの方ですので、特に意識して右脳を使っていかないとです。

そんな私でも右脳をつかっていける考え方、それが

「ダブルダイアモンド思考」です。

次にこれについて詳しくみていきましょう。

アイデアを形にする魅惑のダブルダイヤモンド思考

私がスキルを学ぶにあたって、全てに共通して大事だと感じたことがあります。

それは「フレームワーク」を如何に使いこなせるか、ということです。

今回のフレームワークもその一つです。

まず、デザインスキルで大事な考え方が「ダブルダイアモンド思考」です。
(ダイヤが2つあるという名前だけでカッコイイと感じるのは私だけでしょうか)

世の中にビジネスは全て不平、不満、不公平、不平等、不効率、不安定…などの「不」に対して創られます。

そのような「不」を「課題」として→WHATアイデア→HOWアイデアの順番に出していくことが
「ダブルダイヤモンド思考」の順番になります。

次に、WHATアイデアを一つに絞って、次のHOWアイデアを出していきます。

そうすると◆が2つ並んだ形になります。
まとめると「発見→定義→展開→実現」の順番に拡散・収束しながらアイデアをだしていく形になります。
これが「ダブルダイヤモンド思考」です。

よくあることが、WHATアイデアとHOWアイデアをごっちゃに話すので会議がまとまらないことです。
しゃべりたいだけしゃべって「で、どうするの?」というやつですね。
「ダブルダイヤモンド思考」がないと、思考がめちゃくちゃになります。

必ず「何を解決するんだっけ?」→「じゃあどうやって解決しよう」の流れを意識しましょう。

デザインシンキングとは
「人が何が好きか、何が嫌いか、何を求めて、何を除外したいのかを、徹底的に理解し、イノベーションにつなげること」といえます。「観察、発見」ですね。

世の中の不はどこにでも転がっている、と言われます。
しかも石ころ以上に。

そして見つけた「不」を、今度はどのようにイノベーションを起こしていくか、それが次のエジソンの仕事になります。

「不」を見つけてから、その社会にどのようにフィットさせていくか、現代のフレームワークがある。

【EDIPT】
Emphasize, Define, Ideae, Prototype, Test
共感→問題定義→発想→試作→検証

共通して感じている不はなに?を洗い出し、定義することから始めます。

例えばワイン共通してみなさんが感じている「不」とは何でしょうか?

フレームワークを使ってアイデアを出してみましょう

【EDIPT】
Emphasize, Define, Ideae, Prototype, Test
共感→問題定義→発想→試作→検証

ワインに対してみなさんが感じている不満を例にEDIPTフレームワークを実際に使ってみましょう。

「共感」拡散思考
ボトル大きい、一人じゃ全然飲みきれないなぁ。
ワインって毎回コースで時間かかるなぁ。
ワインって飲み比べしたいなぁ。

「問題定義」収束思考
→なんで、できないのかな?
「業界常識=ワインは空気に触れてはいけない。空気に触れると酸化劣化するため。」

「発想」拡散思考
それじゃ「ワインを開けずにワインが飲みたい」業界破壊(ピカソの発想)

「試作」収束思考
→じゃワインのコルクに注射器のような針を使って空気が入らないように吸い上げるのはどうだろう。
実際この装置はヨーロッパで販売されていて今、世界に広がっています。
このフェーズでは、まずはダンボールでもなんでも良いので簡単に作って市場に出すことを優先しましょう。

「検証」
フィードバックを得るために実際にお店に設置して試してみること。
実際に売り上げを実績や事例を上げる、機械販売を開始してみる、などです。
この後は、顧客の行動をみながら改善していくという流れですね。

また、今回はワインに針を使う試作を先ほど紹介しましたが、ここで

「試作」収束思考
→ワインを缶で販売すればどうだろう。
とアイデアがあれば、はじめのアイデアがうまく行かなくとも、すぐに次の施策に移ることができます。
これも、このフレームワークの良さの一つです。
(ちなみに、このワインの缶販売も実際されているアイデアです)

まとめ

今回の内容のおさらいをしましょう。

  1. デザインシンキングをもち、型にはまらないWHYを見つける思考力を身につける。
  2. ダブルダイヤモンド思考で図式化してみる。その際に、相手が何に不満、喜びがあるのかを徹底観察する。
  3. EDIPTのフレームワークを用いて実際にDOをしてみる。

今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました^ ^

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UR-U(ユアユニ)』

明日のオムツ代を稼ぐスキルが身に付く(校長:竹花貴騎)

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おまけ

本セッションではもう一つ例がありますので紹介します。

「就職活動」の不

「共感」
経営者:履歴書読むの面倒「不」、履歴書だけじゃ人格や雰囲気がわからない。
就活者:履歴書書くの面倒、履歴書だけじゃ人格や雰囲気が伝えられない。

「問題定義」履歴書書かずに人格や雰囲気を伝えたい。

「発想」動画の履歴書があったらどうかな。

「試作」Youtubeで簡単に自己紹介動画を作ってみる。

「検証」実際に市場に出してFBフィードバックをもらうためにパブリックサイトにしてみる。

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